~ プロローグ ~
「では『森のレストラン』に移動します」
前回ご紹介した「益子の茶屋」さんから引き続き、横山さんが案内してくださることになりました。
和豚もちぶたグルメリポート第13回は、
「益子 森のレストラン(茶屋3号店)」さん。
前回に引き続き、陶芸の町・益子からお届けしています。
ペンションのようなたたずまいのレストラン
「えっ。この道さっき『行き止まりなんじゃない?』って言ってた・・・」
「通れたんだ・・・」
すみません~。車1台通ったらぎりぎりくらいの細い道だったもので、てっきり行き止まりだと・・・。
益子の茶屋さんの前の道を下ること約2分。一見普通の住宅のような建物が見えてきました。
「ペンションのような感じにしているんですよ。もともとは住んでいる方がいらっしゃった、普通のお宅だったんです」
「お邪魔します~。・・・ん?」
普通のお宅?なんだか階段がたくさんあるんですが。
記者T、好奇心にまかせて、上から下までぐるぐると回ります。
「すてき~!」
気分はすっかりお宅訪問です。広々とした1階2階と、地下室と屋根裏のようなスペース。壁がガラスのお部屋もあります。
「これ、お店にするのに改装したんですよね?」
「いえ、もともとこうでした」
「嘘~っ(≧∇≦) すっご~い!」
お好きなものをちょっとずつ。前菜バイキング
「ひょっとして、ここ、もとはキッチンですか?」
「そうですね」
細長いカウンターに、大皿に盛ったお惣菜がずらっと並んでいます。
「ここは前菜のバイキングなんです。おかわりはできませんが、お好きな料理をお好きなだけ取っていただけます」
「おいしそうですね~。種類もたくさん!やっぱり、ちょっとずついろいろ食べたいですもんね」
「その日によってメニューが違いますから、何回いらっしゃっても楽しんでいただけますよ」
サラダのほかにも、野菜の素揚げやピクルス、パスタなど、バラエティに富んだラインナップです。ちょうど取材のときには、お母さんとお子さんが、何を取るか相談しながら楽しそうに選んでいました。
一番人気のプレートランチ「和豚もちぶたのコンフィ」をいただく
「プレートランチお待たせいたしました」
彩りも鮮やかなお料理が運ばれてきました。
「こちらが和豚もちぶたのコンフィです。プレートランチの1番人気なんですよ」
「どんなお料理ですか?」
「和豚もちぶたを、低温のオリーブ油で煮込みました。バジルソースとトマトソース、バルサミコ酢でお召し上がりいただけます」
さっそくいただきます!
「柔らかくてとろけるんですけど、繊維の食感は残っているような、不思議な舌触りですね。これはどこのお肉ですか?」
「肩ロースです」
和豚もちぶたは、調理の仕方ひとつで、いろいろな顔を見せてくれます。
「肉のうまみが濃いですね。しつこくなくて、洋風な感じというか」
「こちらのお店はどちらかといえばイタリアンなので、1号店よりは味付けがしっかりしています」
「さっきピクルスもいただきましたけど、味付けが違いましたね」
「そうですね。ピクルスもそうですが、同じメニューがあっても、味付けは変えています」
「野菜のマリネもおいしいですね~。お酢はきいてますけど、まろやかで」
「ありがとうございます。同じ野菜でも、いろいろなメニューにできますから、何回でも楽しんでいただきたいですね」
今日ももちろん完食。ごちそうさまでした!
おひとりでもカップルでも。おだやかな雰囲気を楽しむ時間
「今日見た感じだと女性のお客様が多いようですね」
「そうですね。あとは、お1人でいらっしゃる方や男の方は、『森のレストラン』をご利用の方が多いですね。席が個室に近いような感じになっているので、落ち着くんだそうで
す」
男の方だけだと、ちょっと気恥ずかしいんでしょうか。自然にカフェに入れる男性なんて、素敵だと思うんですが。
「カップルの方もたくさんいらっしゃいます」
そうでしょうね~。雰囲気いいですからね~。
「静かなお店ですが、他のお店と同じようにお子さんの遊ぶスペースもありますから、構えずに入っていただきたいです。
ペンションのようなお店でいたいと思ってます」
林に囲まれた、静かなペンション。確かに「森のレストラン」はそんな雰囲気のお店でした。