和豚もちぶた
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和豚もちぶた グルメリポート

手打ちラーメンおおもり
(那須塩原市鍋掛)

~ プロローグ ~

「毎日暑いですね~」愚痴をこぼす記者Tに、記者Oさんから笑みをたっぷり含んだ声が届きました。
「そんなあなたに朗報です。今回の取材は県北、黒磯に決まりました」
「避暑ですか!」「ラーメン屋さんに行きます」

涼しい県北の地で、熱々ラーメン!!
夢見る記者Tは、一路高速を那須方面へ向かいます。

口コミ常連さん多数!隠れ家的な癒し空間

黒磯板室ICを下りて、黒磯バイパスの鍋掛豊浦の交差点から国道34号線に入って南東へ。
国道34号線に看板が出ています。ここを左折。

手打ちラーメンの「おおもり」さんは、
鍋掛小学校の真ん前、だそうなのですが。
「……どこでしょう」

「あっ、看板!? ここですか!?」

するっと通り過ぎてしまいました。
外観は、ごくごく普通のお宅なんです。

「暑っ!」
「県北なのにこの暑さは一体何事!?」
この日、気温は35℃。避暑気分は早々に吹っ飛びましたが、「おおもり」さんの店の前には、勢いよく伸びた夏の緑が木陰を作る、テーブル席がありました。

「いや~、いい雰囲気ですね~」
風が通るので、夏でも気持ちよく食事ができそうです。

ちょうど片付けに出ていらした奥様に案内されて、店内へ。 ちょっと知り合いの家に遊びに行ったような感覚で気軽に入れる店構えです。

店内は、カウンターに4席、テーブルが2つ、奥にお座敷があります。 お昼時を過ぎていましたが、お座敷では常連さんが雑談しながらのんびり過ごしていらっしゃいました。

「おおもり」は、ご主人の大森孝雄さんと、奥様の美佐江さんが切り盛りしています。 もともとラーメン好きだったご主人が、24年前脱サラで始めたのがきっかけで、今は自宅を改造して営業しています。 今では口コミで茨城や福島からも常連さんが食べにくる有名店です。情報誌からの掲載のお願いもひっきりなしだとか。

◆  ◆  ◆  ◆

「こちらのお店で和豚もちぶたを使うようになった
きっかけを教えてください」
「何年前ですか、関口肉店の専務さんが、この辺りのラーメンマップを片手に、
1軒1軒飛び込みで回っていらしたんですよ。
うちは当時他の豚を使っていたので一度はお断りしたんですが、
それから1年くらいは通っていらっしゃいましたかね。
あんまり熱心なので、『じゃあ、まずは半分くらいから』ということで使い始めました。
そしたら、それまで使っていた豚が
うちのメニューに合わなくなってきたので、
全部和豚もちぶたに変えました。」

「お客様の評判はいかがですか?」
「おいしいと言っていただいて、遠くから来て下さるお客様や、
ずっと通ってくださる常連さんもいらっしゃいますから、上々なんじゃないでしょうか」

お客さまからの熱い支持と、関口肉店さんの営業秘話が聞けたところで、試食に移ることになりました。

◆  ◆  ◆  ◆

お箸でホロリとくずれるチャーシュー&絶品もつ煮込み

メニューはシンプルな塩スープのラーメンが中心です。

「チャーシューメンともつ煮が人気ですか」
「チャーシューメンももつ煮も、和豚もちぶたですよ。あと餃子もね」

ちょっと黄色みを帯びた、澄んだスープです。 具はメインのチャーシューに、ほうれん草、海苔、メンマ、かまぼこ、ネギといったラインナップ。

「いただきま~す!」

まずスープ。あっさりした塩味で、弱った夏の胃袋にもすんなり入っていきます。

「すっきりしていて、夏場でも食が進みますね。何のスープですか?」
「鶏のスープです。魚のダシもちょっと入ってますので、冷めると生臭さを感じるかもしれません。熱いうちに召し上がってください」

記者Tは実は猫舌なので、一口目だけ熱いうちにがんばったあとは、ちょっと冷めてからスープをいただきましたが、生臭さは感じませんでした。

そこに、麺のたまごの風味がほんのり移っています。こういうのも移り香っていうんでしょうか。 それぞれの素材が溶け合った感じがわかるのは、主張の強くないスープだからこそですね。 味噌ラーメン以外は、共通のスープを使っているそうです。手打ちの縮れ麺は、ちょっと太め。やわらかく、スープがよくなじんでいます。

「卵の味がしますね」
「そんなに入れてないんですけどね」
ご主人が不思議がっておられましたが、卵の風味は記者二人を魅了したのでした。

そしてチャーシュー。
大きめで薄めのチャーシューが4枚も入っています。

「あら?」
箸で取ろうとしたとたん、チャーシューがさっくり切れてしまいました。
「ずいぶんやわらかいチャーシューですね」
本当にやわらかいんです。口に入れたとたん、トロッとした食感が広がりました。
「ゼリーか、煮こごりみたいですよ!」
周囲にほどよくついた脂身が、体温でさらっと溶け、残った肉の部分といい具合に味が混ざり合います。

◆  ◆  ◆  ◆

「これ、ものすごく煮込んでいませんか?」
「皆さんそうおっしゃるんですが、そんなに煮込んでいないんですよ」
「本当ですか~?」と、失礼にも疑ってしまったりして。

「どこのお肉ですか?」
「肩ロースです。」

肩ロース! いい脂身はそのせいですか。
スープがあっさりしているので、脂がしつこくありません。
バランスよく溶け合って、お互いの旨味を引き立て合っています。

◆  ◆  ◆  ◆

続いてもつ煮。
単品だけでなく定食もあるので、お食事の方からもお酒を飲む方からも人気だそうです。

煮込みですが、とても薄い色をしています。

「これはずっと継ぎ足しのつゆですか?」
「いいえ。なくなる度に、最初から仕込んでます」

今まで食べたもつ煮の中ではダントツの薄味。
煮込みというより、具だくさんの野菜スープと言ってもいいような味わいです。

「自分で作っててなんですが、もう他のもつ煮は食べられなくなっちゃいました」
「どうしてですか?」
「臭いが気になって。もつ煮が濃い味付けになりがちなのは、主に肉の臭みを消すためなんです。でも和豚もちぶたはとにかく臭みがないので、臭い消しをほとんどしなくてすむんです。だから薄味にできるんですよ。最小限、しょうがなどは使ってますけどね」
納得。和豚もちぶたの品質の良さが、この薄味のもつ煮を可能にしているんですね。

このところ、夏バテで食欲が落ちていた記者Tですが、取材スタッフOさんと二人で2品をあっさり完食。

和豚もちぶたの良さがとてもよく引き出されたメニューでした。

アクセス

お店の情報

  • 栃木県那須塩原市鍋掛1015-37
  • ◆電話番号:0287-63-8401
  • ◆営業時間:11:00~ ※スープなくなり次第終了
  • ◆定休日:火曜日 ときどき水曜日